クラウドに保存するデータを自社内で暗号化、アズムが米Vormetricのソフトウェアを日本で提供
ポリシーに則っていないユーザーにはデータを提供しないため、単純な「安全なクラウドストレージ活用」という目的だけでなく、「内部犯行によるデータ漏えい対策」としても大きな意味を持つわけだ。
この点について、12日に都内で行われた記者会見で米Vormetricのプロダクトマーケティング担当ディレクター Andy Kicklighter氏が、同社の内部犯行の脅威に関するレポートを説明した。
日本は、先にも触れたセンシティブな情報のクラウドストレージにおける保存・利用率が諸外国に比べて低い。SaaSとIaaS、PaaSと、すべての利用ケースで諸外国が50~60%であるのに対し、日本は26%~32%にとどまっている。一方で、内部脅威に対する認識は日本が17%、米国では45%と、内部からの情報漏えいに対する意識も希薄な面が見られる。
こうした状況に懸念を示すKicklighter氏は、「保存データの情報漏えい対策への投資額を増やすとした回答企業も日本は32%にとどまっている。内外を問わず、データ保護は喫緊の課題であり、日本の企業はしっかりと対策すべきだ」と警告している。