くらし情報『第二次世界大戦中の情報セキュリティとは? - Kasperskyが解説』

2015年5月20日 08:00

第二次世界大戦中の情報セキュリティとは? - Kasperskyが解説

次に、頻繁に使う単語の用語集を作成した。例えば、ジェット戦闘機には「humble-bees」、潜水艦は「iron fish」、大佐は「silver eagles」の用語を割り当てた。用語集を作ったのは、やり取りをスピードアップすることと、ナバホ語に存在しない言葉を一元管理するという2つの狙いがあった。

ネイティブアメリカンの海兵隊員は訓練期間中、この暗号化システムの暗記するように教育された。ナバホ語の暗号士が伝えるメッセージは、同じ部族でも暗号用に改造されたナバホ語の訓練を受けていない人には理解できないほどであった。

暗号専用機と比べて、ナバホ族の海兵隊員の方がはるかに速く口頭でメッセージを伝えられた。実際、3行の短いメッセージを暗号化、送信、解読するのに暗号機が30分かかったのに対し、海兵隊は20秒であったという。戦時中、米海兵隊では約400人のナバホ族が暗号士を務めた。


ナバホ語での暗号化は、現代のセキュリティ技術と比べると構造は単純で脆弱な部分も多い。ただ、戦時中に暗号化を破られなかったことを重要視しており、現代のセキュリティ事情でも「攻撃可能な期間であっても解読されない程度に強力な保護」が重要であるとまとめている。

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