Photoshopの生みの親・トーマス・ノール氏が"初代フォトショ"のデモを再現
これが出発点だ。長じて、ミシガン大学時代には、コンピュータビジョンの学問領域を専攻。重なったり、向きが異なったりする画像をいかにしてコンピュータに正確に認識させるかというアルゴリズムを研究した。また、画像から輪郭を抽出してコンピュータに認識させるツールも、博士課程の学生時代に自分で開発した。
一方、弟のジョン・ノール氏は、映画制作会社でカメラオペレータとして働くなかで、やはり画像をコンピュータ処理することの重要性に気づき、さまざまなトライを重ねていた。トーマス氏が開発したツールをジョン氏へ提供し、ジョン氏がリクエストをフィードバックすることを繰り返すうちに生まれた1本のアプリケーションが、Photoshopの初期バージョンだ。
1989年にアドビがPhotoshopに関する権利を買い取り、1990年、Photoshop Version1.0が発売された。その後もトーマス氏は、Photoshopとその関連製品の開発に従事して、Photoshopを使い続けてきた。
トーマス氏は"自称"「アマチュア写真家」であり、アフリカ、ヨーロッパ、中国、日本、イースター島、インド、南極など、地球上のあらゆる場所を回り、人や風景や文化や空気を撮影してきた。