情シスの味方、ワンソース・マルチユースで業務効率を改善 (3) 導入事例に見る「Caede」の実力とは?
(図師氏)
○SFAシステムのモバイル化を“スモールスタート”で
大手不動産会社 B社では、営業担当者の行動予定や予実管理、営業日報などの報告業務に利用するSFAシステムをモバイル対応にするため、Caedeを採用した。
これまでB社のSFAシステムは、PCシステムとして導入されていたため、営業担当者は朝出社して当日の予定を確認し、営業活動が終わった夕方に帰社してからPCに報告を入力していた。しかし、このSFAシステムをタブレットに移行し、時間や場所を問わずに確認・報告できるようにすることで、“直行直帰”のワークスタイルを実現して残業時間の削減を図ったのだ。
ところが、この開発の背景にはコストやスケジュールに余裕がないなど、多くの制約があったと図師氏はいう。
「タブレットを導入してどこまで導入効果が得られるのかが未知数だったため、最初は予算をあまりかけずにトライアルから始めたいというのがお客様の意向でした。その一方で、既存のPCシステムと同様の機能を使いたいという要望もありました。そこでモバイルアプリとしての機能を一から要件定義するのではなく、まず既存システムの機能の中からモバイル化のメリットがある機能を絞り込みました。