2015年5月29日 09:00
仮想環境のストレージ管理を徹底的に簡略/自動化、管理者の負荷を削減 - 富士通のディスクストレージシステム「富士通フォーラム 2015」
つまり、仮想サーバの管理とストレージの管理は、それぞれの管理ツールを使い、別々に管理しなければならなかったのである。また、従来の仮想マシンの運用では、複数の仮想マシンを同一ボリュームに格納し、ボリューム単位でバックアップ/リストア運用をしていた。このため、特定の仮想マシンをリストアする際にも、不要な領域もリストアするという"無駄"が発生していたのである。
しかし、VVOLの登場で、こうした課題は一掃された。仮想マシン単位の管理が可能になったのである。スナップショットや複製など、従来はボリューム単位でしか行えなかった作業が、仮想マシン単位で設定できるようになった。石浦氏は、「1つのストレージボリュームに、複数のVMDK(Virtual Machine Disk)を配置設計する作業は、管理者にとって大きな負担でした。それが、VVOLではボリュームとVMDKが1対1となり配置設計が大幅に簡略化されます」と説明する。
また、VVOLでは仮想サーバ管理ツールである「VMware vCenter Server(以下、vCenter)」から仮想サーバとストレージを一元的に運用設定することが可能だ。