2015年5月30日 11:30
モバイルとモビリティの融合で世の中はどう変わる? - DeNAやGoogleの自動運転車から未来を読み解く
●たくさんの業界が注目する完全自動運転車
ソーシャルゲームやeコマースなどインターネット事業を展開するディー・エヌ・エー(DeNA)と、ロボット技術の開発・販売を行う株式会社ZMPは28日、合弁で、無人の完全自動運転タクシー事業を行う「ロボットタクシー」を設立することを発表した。自動運転とインターネットの間にはどのような関連性があり、どのような未来が描かれているのだろうか?
○さまざまな業界の注目を集める完全自動運転車
ここ数年、自動車業界で最も大きな話題が「自動運転」だ。現在は国際条約(ジュネーブ条約)の制約もあって、自動運転といってもドライバーが運転席に座っている必要があるのだが、完全自動運転を構成する要素、すなわち周辺環境を的確に把握するセンサー類や、車両間で情報をやり取りする無線ネットワーク技術、そしてそれらの情報を統合して処理する高性能な演算装置、人や障害物を瞬時に判断する高性能なソフトウェアといった技術は、すでに実用段階に達している。
国内では2013年にトヨタや日産、ホンダが国会周辺での実験走行を行っているし、今回DeNAと共同で発表を行ったZMPも愛知県で公道での実証実験を繰り返している。