このギャップが彼の最大の魅力。普段はメガネでクールな印象を与えているからこそ、感情的になったときとの落差に心を揺さぶられるのではないでしょうか。
最後に、メガネ男子とはぜんぜん関係ない話になってしまいますが、遠峰一青といえば忘れてはいけないのが、おいしいワインを飲んだときに恍惚の表情と「お……おぉ……お……」とつぶやくリアクション。
現実にそんなリアクションしている人を見たら思わず笑ってしまうかもしれませんが、遠峰一青だとギリギリギャグにならないからさすが……と書こうとして、もう一度「神の雫」を読み返してみたら、やっぱりあのリアクションはギャグだな、と思いました。
ともあれ、「神の雫」は、ワインを飲まなかった時代に読んだ筆者がドハマりしたくらい文句なしに面白い作品です。そして、その面白さの大部分を担っているのは、雫よりもむしろメガネでブーストされた遠峰一青の強烈なキャラクター性にあるのでは?
「神の雫」はメガネ萌えの方も満足できる作品ではないでしょうか。
山田井ユウキ
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