2015年6月9日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (14) コミュ障界の石川五右衛門が人間観察をしない理由
今回のテーマは、「"漫画家"以外の顔での人との交流について」である。
とはいえ、漫画家としても漫画家以外としても全く人と交流していないので、テーマは無視して最近はまっているゲームの萌えキャラについていつもの倍の文字数で語ろうかと思ったが、「こんな風だから人と交流がないのだな」と納得されるのも何なので、無理にでも書こうと思う。
会社員と漫画家の兼業生活も早6年になるが、いまだに会社の人間は私が漫画家をやっていることを知らない。そういうと「それはありえない、絶対バレる」という人がいる。おそらく、「会社の人と世間話でもしている間にポロッと口を滑らせてしまうこともあるに違いない」という意味なのだろう。
しかし、それは「会社の人と世間話」という、難易度トリプルXミッションが出来る人のみに起こり得る事故である。当方、漫画家としても漫画家以外としても、どこに出しても恥ずかしくないコミュ障である。よって、会社の人と話すことがほぼないのだ。
これでバレていたとしたら、頭の中が周囲にダダ漏れになる病気にかかっているとしか思えない。早急に病院に行くか、自ら命を絶ちたいと思う。
○エッセイ作家と人間観察
会社のみならず、私は人と交流出来ないタイプであり、自分から話題をフることはなく、フられた会話も、"コミュ障界の石川五右衛門"として、全部斬鉄剣で切ってきた。