2015年6月11日 16:11
名大、計算機を用いて新薬開発を効率化する新手法を開発
VS-APPLEは、X線結晶解析技術の発展によって近年急激に増加しているタンパク質-化合物複合体の結晶構造を活用しており、多様で新規性の高いヒット化合物を発見し、精度が高く計算速度も速いという特徴を持つ。広く用いられているベンチマークテストセットであるDUDを用いて他のVS法と比較した結果、VS-APPLEはトップレベルの成績を収め、計算速度も実用的であることが確認されたという。今後、構造データベースに登録されるタンパク質-化合物複合体の数が増加するに伴い、予測精度も向上していくと考えられている。
今後、VC-APPLEを公開して誰でも使えるようにする計画となっており、同手法によって、効率的にヒット化合物を発見することで、創薬にかかるコストを削減できれば、希少疾患など利益を想定しにくいためにこれまで創薬の対象となりにくかった疾患への介入が進むことが期待される。
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