2015年6月25日 08:00
対談! 日本のものづくり - プロトラブズが国内有識者と探る (25) LIXIL浴室事業部 浴室開発部 部長 浜田広一氏(後編)
ディテールのところでさらに一歩踏み込むとき、最後の最後には産みの苦しみがあります。でも、それをやるかやらないかで、でき映えが大きく変わってきますから。
パン氏:日本のものづくりは、そうして最後まで突き詰める能力が世界一だと常々感じています。
浜田氏:SPAGEのメインターゲットであるアクティブシニアの方々は、趣味の道具へのこだわりをすごくお持ちでしょうし、また、現役時代にはものづくりに携わっていた方も多くいらっしゃると思います。そうした方々にも認めて頂けるものができたと思っています。
○お風呂にもっと楽しみを
パン氏:販売から半年以上経って、ユーザーからはどのようなフィードバックがあったのでしょうか。
浜田氏:おかげさまで従来製品の3倍以上の売り上げがあり、まだまだ伸びています。一方で、もっとコンパクトなものが欲しいという要望も頂きました。
首都圏には、駅に近くて立地は良いマンションだけれど、築数十年経っていてお風呂が古く、シャワーを浴びるだけで我慢して暮らしているという方が大勢いらっしゃったんです。パン氏:すると、さらにぎゅっとコンパクトサイズに詰めたSPAGEも必要とされているわけですね。