データ漏えい時の対応コストは平均4.5億円以上に - IBM調査
報告書のサマリーでは、取り扱いに注意を要する機密情報が含まれる記録の紛失や盗難に対して発生した平均コストが連結平均の145ドルから154ドルと6%増加。医療業界は、盗難記録1件あたりのコストが最も高く、企業の平均コストは363ドルに達した。さらに、小売業の盗難記録1件あたりの平均コストは昨年の105ドルから165ドルと大きく増加した。
調査結果を受け、以下のようにポイントをまとめている。
役員レベルの参画と保険加入がデータ漏えいのコストを低減できる
今回の調査で初めて、企業がデータ漏えいの被害に遭遇した際に、役員がより積極的な役割を担う必要ががあるという結果が出た。役員の参画により1件あたりのコストは5.5ドル削減され、保険による保護は、1件あたり4.4ドルのコスト削減になる。
データ漏えいコストにおいて事業継続マネジメントが重要な役割を担う
漏えいの修復に関わる事業継続マネジメントが、損傷した記録1件あたり平均7.1ドルのコストを削減することがわかった。最もコストがかかる漏えいは引き続き米国とドイツで発生している
損傷した記録1件あたり米国では217ドル、ドイツでは211ドルコストが発生していることがわかった。