くらし情報『祝儀袋のデザインとつかいかた (1) そもそも、「祝儀袋」とは?』

2015年6月26日 16:02

祝儀袋のデザインとつかいかた (1) そもそも、「祝儀袋」とは?

の文化にとって、和紙の存在も重要です。例えば、四季の庭に咲く花を和紙に包んで贈るなど、日常生活での包み紙として使用します。また、お祝いごとや弔いにおいて、お金や物を和紙に包んで贈る際には、中身や相手によってそれぞれ決まった折り方で美しく包み上げるなど、古くから日本人の生活に欠かせないものでした。

また、贈り物の包みに用いる用紙は、古くから奉書、また檀紙とされていますが、紙包みは相手の手に直接渡るものですから、しっかりした立派なものであるとともに、変色したり、しわや手垢がついているもの、一度使って折り目がついているものなどは、絶対に使ってはならないとされていたので、今日の和紙製法の品質は非常に高いものになりました。昨年、「日本の手漉(てすき)和紙技術」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことも記憶に新しいですが、和紙は世代を超えた伝統的な技に支えられて、今日も「贈答」文化の中では欠かせないものになっています。

次回は、祝儀袋を「贈る」際に知っておきたい知識をお送りします。

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