サービスの良さで大人気となっている塚田農場では、入店すると主任の名刺をもらうことができる。2回目の来店では課長、5回目で部長となり、それぞれの段階で出世祝いまでもらえる。そして来店51回目では、何かスゴイことが起こるらしい。それを楽しみに通っている人も多いという。
そんなおもしろい仕組みをもつ塚田農場を運営するのが、エー・ピーカンパニー。マイナビニュースでは前回の取材で、副社長の大久保氏にホスピタリティの秘密について話を聞いたが、今度は会社の方向性について伺った。
○場を与えることが人の力を引き出すコツ
――店舗を動かすにあたって、新卒の採用も行われていると思うのですが、新入社員を育てるために必要なことはどのようにお考えですか?
たとえば、自転車に乗れるようになろうと思った時、「どんなに左足をここにかけて、勢いよくタイヤをこいで……」という説明を聞いたとしても、自転車に乗れることはないでしょう。これが人を育てるためといってやっている従来型の教育。
自転車を買って、練習する場(公園)を与える。あとは転んで失敗を繰り返して学んでいく。それが大事だと思うのです。
――実際にどんな取り組みを行っていますか?
実践で行っているのが、「熱闘甲子園」