海外の店舗においても、日本の食、素材、おもてなしを提供しながら、その地の事業を探っていく、そんな形で進んでいけたらと思っています。
当社では、外食が大きな収益基盤となっているので、この部門は外せません。しかし今後は、家庭環境の変化によって夜間に飲食店で働けない社員が出てくるといった状況が予測できるため、その受け皿としてウエディング、おべんとラボ、通販のECサイト外販など、食の総合商社として新たな分野への新規参入を考えています。
――時代と共に塚田農場も形を変えていくのでしょうか?
今は多くのお客様にご支持いただいていますが、ずっとこのままというわけにはいかないと思います。時代に合わせてソフトを変えていかなければ、置いていかれてしまう。その戦略を考えるのは、これまで私の役目だったんですが、やはりこれからはそれを考えられる事業変革人材を生み出さなければいけない。だから、私がシンガポールへ行ったということもあります。そうすることで、日本にいる色々な人にチャンスを与え、自分で何かを生み出す力をつけてもらいたいと思っています。
そういう場合は自分でやる時よりももっとよく見ていなくてはいけないし、口も出せないのですごいストレスなんですよね(笑)。