くらし情報『KDDIら、物流の温湿度管理と位置測位の支援端末「なんつい」を開発』

2015年6月30日 18:34

KDDIら、物流の温湿度管理と位置測位の支援端末「なんつい」を開発

消費電力など、トータルでLTEのメリットが出てきた時にはLTE化したい」(関氏)

前述の鈴木氏によると、他キャリアも検討したものの、山間部の通信状況や、コスト、端末の作り込みの協力が得られやすかったことがキャリア選定の決め手になったという。また、東京湾周辺で、位置情報端末の捕捉率の実験を行ったところ、既存のPHS端末が9割程度の精度であったのに対し、KDDIはほぼ100%に近い実験結果が得られたとしている。

2点目の「湿度管理」は、物流業者の多くから要望があった"待望"の機能追加だ。鈴木氏が「医薬品業界や食品業界の双方から多くの機能追加依頼があり、今回の改善にこぎつけた」と語るのに加え、実際に医薬品配送を手がける三菱倉庫子会社のDPネットワーク 代表取締役常務の名村 強志氏も湿度管理の重要性を説く。

「医薬品は品質に異常があった場合、末端のお客さんの健康にもかかわるため重大な問題につながる。もちろん、運搬時にモニターで温度湿度管理はチェックしているものの、常に運転手がチェックできるわけではない。そこで、センサーが自動で異常発生のお知らせをしてくれるということは大きなメリットだ」(名村氏)

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