2015年7月1日 15:33
オフライン端末でも止められないサイバー攻撃? - カスペルスキー
カスペルスキーは6月29日、「オフラインにしても止められない5つのサイバースパイ技術」を同社のブログ「Kaspersky Daily」で解説している。
ブログでは、端末をオフラインにしておけば、インターネット上の脅威を防げるという常識を否定。現在では、以前に一部の諜報機関が使っていたリモートデータ転送技術が一般に浸透するなど、オフラインの端末でも保存したデータが傍受されることがあると指摘している。
オフライン上での傍受の手法は、電磁波を使って傍受する方法が古くから使われていたという。歴史を遡ると半世紀前の米ソの冷戦では、米ソ双方が電磁波による傍受を行っていた歴史がある。米国側の活動はTEMPESTの名前で現在でも広く知られている。
その後研究が進められ、電磁波を利用した新たな手法が次々と登場し、現在はキーボードが主流だという。コラムでは、いくつかの手法を紹介している。
まずは、無線周波数解析デバイスを使い、約20m離れた距離から他人のキー入力を追跡できるというもの。装置は5000ドル程度で自作ができ、傍受を行う端末のキーボードの種類は問わないという。つまり、どのキーボードも動作原理と電磁ノイズを出す点は同じで、違うのは信号の強度で、データ転送回線の長さ(ノートPCが最短)