2015年7月14日 09:09
基本を押さえてマーケティング・キャンペーンを成功させよう
この2つの点を踏まえると、マーケティング・キャンペーンは広告キャンペーンと区別するべきであろう。
面倒なことに、セールス・フォース・オートメーション(SFA)とマーケティング・オートメーション(MA)の両方で「キャンペーン」という言葉が使われる。つまり、マーケティング・キャンペーンとセールス・キャンペーンが混同される可能性もあるわけだ。しかし、SFAとMAが異なるビジネスプロセスに焦点を当てた考え方である以上、誰に対してキャンペーンを実施するのか、何をキャンペーンのゴールとするかは異なるものになる。
例えば、セールス・キャンペーンのオーディエンスが選び抜いたコンタクト先であるのに対して、マーケティング・キャンペーンのオーディエンスは同じ属性グループに分類されるいくつかのペルソナである。また、セールスキャンペーンでは、ある顧客からの期待収益やそれを得るためのコストを含めて成果を評価するが、マーケティング・キャンペーンではセールス・キャンペーンの対象者となる有望な見込み顧客(リード)をどのぐらい抽出できるかが成果指標となる。国内ではMAに関する認知度が日増しに高まっているが、こうした違いはキャンペーン・マネジメント製品から発展したMA製品の強みを理解するうえで重要である。