くらし情報『水を調べるだけで生息する魚の種類が判別可能に - 千葉県立中央博物館など』

2015年7月22日 15:47

水を調べるだけで生息する魚の種類が判別可能に - 千葉県立中央博物館など

技術を世界に先駆けて開発。沖縄美ら海水族館の4つの水槽の水を使ってその性能を検証した結果、4つの水槽に飼育されている魚類の9割を超す168種類の検出に成功した。また、隣接するサンゴ礁域から採取した天然海水からも亜熱帯性魚類93種を検出することができた。

今回開発した手法は、水を数リットルを汲んでろ過すれば、後はDNAを抽出して分析するだけという簡単なもので、現在約5000種が登録されている比較参照用のDNAデータがさらに充実すれば、魚類に関する専門知識がなくても世界中の海や川で魚類相の調査を行うことができるようになる。また、将来的には特定地域の魚類相をさまざまな時間スケールでモニタリングしたり、世界中の魚類相を同時多地点でモニタリングするなど、これまでの手法では考えられなかった規模でのモニタリングが実現する。さらに、深海など魚類相が明らかになっていない水域で調査を行えば、未知の魚を検出したり、既知の魚の新たな生息地の発見が可能になると考えられている。

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