くらし情報『ISC 2015に見る今後のスーパーコンピューティングの方向性 (5) IntelのAlan Gala氏が語った将来のシステムの方向性(前編)』

2015年8月4日 09:00

ISC 2015に見る今後のスーパーコンピューティングの方向性 (5) IntelのAlan Gala氏が語った将来のシステムの方向性(前編)

ISC 2015に見る今後のスーパーコンピューティングの方向性 (5) IntelのAlan Gala氏が語った将来のシステムの方向性(前編)
ISC 2015においてIntelのAlan Gala氏が、「将来のシステムの方向性(Future System Directions)」と題して講演を行った。Alan Gala氏はIBMでBlue Geneのアーキテクトとして活躍し、2010年にはSeymour Cray賞を受賞した高名なアーキテクトであるが、IBMがBlue Geneから撤退し、現在の所属はIntelとなっている。

○メモリの高バンド幅化はアーキテクチャを変える

図3.3はTOP500の1位のスパコンのメモリバンド幅(B)と演算性能(F)の比をプロットしたものである。全体的にB/F比は減少する傾向にあり、最近の2回のTOP500のシステムでは通常のDIMMではなく、GDDRメモリを用いてB/F比を引き上げている。

高バンド幅のHBMは図3.4に示すように、DIMMと比較すると、バンド幅は約16倍である。ビット当たりのコストは、まだ、1.2~1.5倍であるが、バンド幅あたりのコストは1/10~1/40である。このため、新しい高バンド幅のメモリは、ハードウェアのアーキテクチャを変えつつある。

Knights Landingを見ると、中央にCPUがあり、それを同一パッケージに搭載された高バンド幅のDRAMが取り巻き、その外側にDIMMがあるという構造になっている。

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