くらし情報『ISC 2015に見る今後のスーパーコンピューティングの方向性 (5) IntelのAlan Gala氏が語った将来のシステムの方向性(前編)』

2015年8月4日 09:00

ISC 2015に見る今後のスーパーコンピューティングの方向性 (5) IntelのAlan Gala氏が語った将来のシステムの方向性(前編)

しかし、CPUには多数のコアが含まれ、MPIを使う場合も、1個のCPUに複数のMPIノードが含まれることが多い。つまり、全部のコアが1つにまとまっている必要性は、ほとんど、存在しない。

そして、図3.6のように、4分割したCPUそれぞれに高バンド幅DRAMを4個ずつ付けるというように再構成する。この図では、メモリバンド幅が15倍になると書かれているが、図3.4との比較では4倍であるし、DIMMだけを使う場合との比較なら40倍程度となり、この記述が何と比較しているのかは不明である。また、コアあたりのメモリ容量は減っていないと書かれているが、4チップをスタックする高バンド幅メモリを4個というのはDIMM 1枚程度の容量であるので、コアあたりのメモリ容量も減少すると思われる。しかし、非常に高いメモリバンド幅を持ち、元のCPUにDIMM 4枚分程度の容量の、相当なサイズのメモリが付いているシステムとなることは間違いない。Gala氏は、ここでCPUのコア数を増やしたくなるかも知れないが、コア数を増やすと消費電力が増えてしまう。コア数を増やしても他の資源を増やすことは出来ないので、汎用の処理の性能をあげることはできないことを認識すべきであると言う。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.