ただし、MVNOのサービスもそれほど容易ではなく、実際に採算レベルに乗せるには相応の工夫が必要だとみられる。低価格路線で一部MVNOが成功を収める一方で、残りはビジネス終了や吸収合併による自然消滅に向かうなど、生き残りが難しいという側面もある。Business Insiderも指摘しているが、自身のコンテンツと結びつけた独自サービスを展開していたDisneyやESPNはMVNOから撤退しており、特にDisneyに関しては本家米国よりもむしろ日本でのビジネスが(携帯キャリアを変更して)生き残ってしまうなど、サービス展開の難しさをうかがわせる。
他方でGoogleは「Fi」のサービスを今春からスタートさせているなど、MVNOも強力なプラットフォーマーや端末ベンダーを中心とした新しい世代のものへと突入しつつある印象がある。
Fi自体はまだトライアルサービスの段階だが、1GBのデータプランであればわずか月額30ドルで携帯電話番号を維持でき、さらに携帯キャリアを意識することなく世界120カ国以上でサービスが同一料金で利用可能など、利便性は非常に高いとみられる。仮にAppleがMVNO参入を計画していたとして、どのようなプランを持っているかは不明だが、究極的にはGoogle Fiのような地域やキャリアへの依存を減らした方式を目指している可能性は高いだろう。
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