2015年8月5日 09:00
ISC 2015に見る今後のスーパーコンピューティングの方向性 (6) IntelのAlan Gala氏が語った将来のシステムの方向性(後編)
これを見ると、予測外れのために、プロセサは半分程度の時間しか有効な仕事をしていないことが分かる。
HPCの処理は、長い時間スケールでは、基本的に同じ処理の繰り返しになる。しかし、ハードウェアの予測機構は短い繰り返しはうまく処理できるが、長いサイクルの繰り返しにはうまく対応できない。これを、コンパイラやプログラミングモデルで繰り返しを明示して処理できるようにして、予測外れを低減する。そして、そのような繰り返しの処理を効率よく実行できるようにハードウェアを最適化すれば、性能もエネルギー効率もあがる。
○結論
メモリテクノロジは10倍から100倍の改善の余地がある。ただし、その改善をフルに利用するためには、メモリシステムの造りを考え直す必要がある。
電力は問題であるが、システム規模の2~4倍の増加は可能。
その他の改善を集めると、さらに2~4倍の改善ができる。最後に述べた予測性の改善は、シングルスレッドの実行性能を改善できる。
これらを総合すると、10ExaFlopsへの道は見えてきており、100ExaFlopsもなんとかなりそうという前向きの結論であった。
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