くらし情報『「生命の起源」解明を目指す東工大ELSI、米財団から約6億7千万円を獲得』

2015年8月7日 17:57

「生命の起源」解明を目指す東工大ELSI、米財団から約6億7千万円を獲得

こうしたネットワークの重要性を広瀬所長は「『生命の起源』と言っても、(初期地球の)環境の研究、化学的な研究、生命の誕生から初期進化など、(テーマが)非常に幅広い。色々な知識が必要となり、色々な人が集まって研究することが重要」と説明。研究者の雇用や招聘プログラムに加え、研究者が交流できるようなウェブサイトの開設、革新的なプロジェクトへの研究助成などを実施し、「生命の起源」の研究を進める上でELSIがハブ的な役割を担っていくとした。

今回のELSI以外で、日本の大学が海外から多額の研究資金を獲得した例としては、東京大学 国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)が2012年に750万ドルの寄付を受けているが、ELSIやKavli IPMUのようなケースはまだ少ないのが現状だ。ELSIは今後、海外資金の獲得に向けて積極的に取り組む姿勢を打ち出しており、研究成果はもちろん、他の国内研究機関にとって運営面でモデルケースとなるかどうかという点も注目される。

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