2015年8月15日 12:00
iOS 9のマルチタスク機能、iPhoneは恩恵を受けるのか - 松村太郎のApple先読み・深読み
確かに、一部のアプリではiPhone 6 Plusならではの画面構成を体験できる。
例えば横長に構えると、設定アプリやメッセージアプリなどは、iPadと同じように、左に項目やスレッドの選択画面、右側にコンテンツの画面が表示される仕組みに変わる。そのため、画面遷移をいちいちしなくてもよくなる、という効率性はある。
ただ、設定アプリは常に使用しているわけではないし、メッセージも相手から受信した通知をきっかけに開くことが多いため、確かに使うと効率的ではあるが、その機会が毎日のようにたくさんあるというわけではないのだ。
iPadのように、複数のアプリを組み合わせた「ちょっとした作業」が実現できると、大画面iPhoneを選ぶメリット、選んだユーザーの快適さはさらに上がるだろう。
例えば、前述のニュースリーダーとソーシャルメディアへの投稿を1画面で行えるようにする仕組みや、乗り換え案内アプリと交通費計算のための電卓、カレンダーとメッセージなど、iPhoneの上でも、2つのアプリの組み合わせのアイデアはたくさん浮かんでくる。
もちろんリッチなUIのアプリの場合は、全画面のほうが効率性が高いかもしれないが、毎日利用するちょっとしたアプリほど、マルチタスクに対応させて、同時に開いて使えるようにして欲しいものだ。