ただし、記事の読み方には注意があって、彼ら自身のニュースソースに頼っているものはいいのだが、アナリストの予想や、他サイトからの情報をそのまま孫引きしたものはさほど精度が高くない。
「MacRumors」も老舗の噂サイトとして評判が高い。ものすごいスクープは少ないが、全体的に取りこぼしが少なく読みやすい。製品ごとに状況をまとめた「Roundups」というページが便利で、いつどんな動きがあったかも克明に記録されている。サイト運営者の几帳面さを物語っているようだ。
ちなみに、かつて非常に高い精度の噂サイトとして「Think Secret」というサイトがあった。その精度の高さはアップルがたまりかねて訴訟を起こすくらいだったが、このサイト、現役のハーバード大学生であるニック・シアレリ氏による運営だったと明らかになり、世間は二度驚かされることになる(彼がそのサイトを開始したのが13歳のときだった、というのが三度めの驚き)。残念ながら2007年末にアップルとの訴訟が和解する引き換えにサイトを閉鎖したが、訴訟沙汰は逆に、それまで表立った存在ではなかった噂サイトの信頼性を高め、大手メディアも注目するようになったというのは皮肉な話だ。