くらし情報『巨人Intelに挑め! - 自作PCユーザーを歓喜させたK6シリーズ (2) AMD、マーケティングで1年持ちこたえる:Am5x86 CPU登場』

2015年9月7日 11:00

巨人Intelに挑め! - 自作PCユーザーを歓喜させたK6シリーズ (2) AMD、マーケティングで1年持ちこたえる:Am5x86 CPU登場

K6の到来を待つまで、何とかCPUビジネスを支えるアイディアが必要であった。

そこで、AMDのマーケティングチームが頭を絞って考え出したのが、Am486の高速化を図り、Pentiumクラスでも低い価格帯でのビジネスを狙う戦略である。AMDはその時すでに、Am486のキャッシュメモリを強化(以前のDX4の2倍の16KBのL1キャッシュ)、クロック周波数を高速化(コアクロックを120MHzから133MHzにアップ)した製品の完成をみていた。いろいろな実際のアプリケーションを組み合わせたベンチマークをとってみると、かなり性能がよく、Pentiumともいい勝負をすることが分かった。

CPUチップというものは大きく分けて次の3要素から成っている。

CPUコア:これがCPUの性能を決定づける肝である
キャッシュメモリ:命令、データなどのCPUとのやり取りをいちいちCPU外部のメモリにアクセスするとシステム全体の性能が落ちるので、ある程度のメモリ容量を高速のSRAMなどで実現し、CPUと同じチップ上に集積する
I/Oロジック:CPUがバスを通じて外部のメモリ、周辺装置などとやり取りができるデータの通り道を構成する部分、K6の場合は、主にこの部分の設計変更がなされた

これらの要素がすべてトランジスタの組み合わせで形成されて、1つのチップの上に集積されるのである。

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