ヴイエムウェア三木会長が語る、パートナーとの「協業」と「競合の可能性」
など、セキュリティ分野での機能強化も強調された。米ヴイエムウェアCEOのPat Gelsinger(パット・ゲルシンガー)氏は基調講演において、「仮想化プラットフォームはセキュリティのルネサンス」だと表現した。
仮想化プラットフォームという"基盤"を押さえているヴイエムウェアは、今後セキュリティ分野に進出する可能性はあるのだろうか。三木氏は、「既存のセキュリティベンダーと全面的に競合になることはない」と断言する。
「一言で『セキュリティ』と言ってもその領域は多岐にわたる。ヴイエムウェアがアンチウイルスソフトまでを提供するとは考えにくい。セキュリティ分野においても、パートナーとの連携が大切だと考える。例えば、われわれはパロアルトネットワークスと戦略的パートナーシップを締結し、ロードバランサーを導入している。
ただし、仮想化プラットフォームを持っているという意味において、(仮想マシンの)セキュリティ機能を拡大していくベースになっていることは事実だ」(三木氏)
最後に、コンテナ向けプラットフォームの「Photon Platform」は、日本市場でどのように受け入れられると考えているのか。三木氏は、「銀行や製造業など、ウォーターフォール・モデルで構築されたシステムが、いきなり変更されることはない。