2015年9月15日 08:30
塩田紳二のアンドロイドなう (103) 「Android Mのプレビュー3」を試す(前編)
たとえば、SMSの許可グループには、SMSの送信と受信が含まれていて、アプリがSMS受信機能にアクセスするときに許可を求めますが、このときにSMSグループに対して許可を確認することができ、グループに対して許可を出せば、次に送信機能にアクセスする場合に確認が行われることはありません。
なお、Android 6.0では、すべてのアプリは、インストール時点で「PROTECTION_NORMAL」と呼ばれるカテゴリの機能要求が許可されていることになっています。これらは、無線LAN機能へのアクセスやバイブレーターによる振動のオンオフなど、ユーザーのプライバシーには関係のない機能だけからなっています。従来は、こうした機能の1つ1つに許可を得る必要がありました。このため、この「PROTECTION_NORMAL」に含まれる要求しか持たないアプリは、ユーザーに許可を確認することなく、実行することができます。ただし、Android 6.0を搭載したマシンで、この新しい許可の仕組みにちゃんと対応できるのは、Android 6.0を想定して作られたアプリだけです。従来のアプリは、インストールされたら、すべての要求が許可されたという前提で動作しているため、起動後に、ユーザーから要求を許可されないという状態に対応できない可能性があります。