トランスジェンダー&無性愛者告白の中山咲月「医学に頼りながら進化中」
俳優でモデル中山咲月が17日、東京・渋谷区で実施されたフォトエッセイ『無性愛』(発売中、ワニブックス刊)の発売記念取材会に出席。トランスジェンダーであり、無性愛者(編注:他者に対して、恋愛感情や性的欲求を感じない人)というセクシュアリティについて初告白した心境を語った。
『中学聖日記』(TBS系)のジェンダーレスな役が話題を呼び、『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)では亡役を演じた中山。「今年に入って、映画『彼らが本気で編むときは、』を見て、自分の中にある違和感に何となく名前がついたタイミングがあった。そこから1カ月くらい、やっぱり自分の中で腑に落ちなくて、悩んで『これは、自分は言ったほうだ楽だ』と気づいた。最初はブログで発表して、フォトエッセイのお話をいただいた。出すなら、エッセイの部分で自分のパーソナルな部分をお話できたらと思って話すことにした」と公表の経緯を説明した。
無性愛者であることを意識したのは「実はけっこう前で、中学生くらいのときに何となくそう思っていた。
思春期じゃないかと思ったりもして、何となく答えは出さずにいた。インターネットで性別がないことを調べたとき、同じような考えの方がたくさんいることに気がついてから、自分の中に落とし込めるようになった」と話した。
以前よりも胸板がやや厚くなり、声も男性らしさが増した。「実は、医学に頼りながら進化している途中。リスクもあるのは分かっているけど、それよりも、何よりも、今の自分が生きやすいというのが大きい。前よりも生きることが楽しいということに尽きる。どんどん進化していく自分になれれば」と白い歯をこぼした。
取材会当日は、中山の23歳の誕生日。
「当たり前に中山咲月というのが存在して、いろいろなお仕事ができればいいなと思っています。具体的に『こういうことをやりたい』というよりは、トランスジェンダーである中山咲月ではなく、ただ一人の人間として認められるように、普通にお仕事をがんばっていきたい」と意欲を口に。加えて「当たり前に男性の中に入って、男性の役をやるのが自分の中では目標」だと述べた。
“自分ですら扱いにくい性別”だという中山。「説明していく難しさもある。自分の中にないものを紹介されても、誰しもがびっくりする。自分は、自分の中のない、分からない感情を、分からなくていいなと思っている。分かる必要はないし、理解する必要もない。
分からないけど『こういう人もいるんだ』ということを伝えていきたい」と語る一方、「トランスジェンダーの悩みを抱えている皆さんの代表にはなりたくない。皆もがんばっている途中だし、中山咲月もこれからがんばらないといけない立場。一緒にがんばっていこうと伝えたいです」とメッセージを送った。
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