くらし情報『肥満小児は脂肪肝の頻度が高く肝硬変のリスクも高い - 大阪市大が調査』

2015年9月25日 22:25

肥満小児は脂肪肝の頻度が高く肝硬変のリスクも高い - 大阪市大が調査

具体的には、1~18歳の小児214名を対象に、肝臓の線維化の程度(肝硬度:LSM)と脂肪の蓄積の程度(肝脂肪蓄積度:CAP)の同時測定を行い、肥満群、肥満を伴わない肝障害群、肥満と肝障害を伴う対照群に分けて比較を実施。その結果、同機器は94%の小児で実施可能であり、肥満小児は対照群と比較してCAP・LSMともに有意に高い傾向にあることが判明したという。また、その他の比較からも、同機器は小児において非侵襲的に実施可能な信頼性の高い検査であり、肥満小児は脂肪肝の頻度が高く、NASHを判定する指標となる肝硬度が高い傾向にあることが明らかになったとする。

今回の結果について研究グループは、同機器は非侵襲性が求められる小児科領域での有用性が高く、肥満小児の脂肪肝・NASHの効果的なスクリーニングを介した早期治療介入につなげることが期待されるとコメント。今後、肥満小児に対してどのような食事や運動指導を行っていけば、脂肪肝の改善に結びつくかといった検討を同機器を用いて進めていくとするほか、学校検診への導入によるスクリーニング、および早期の食事・運動指導介入につなげ、子供の健康福祉につなげていければ、としている。

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