2015年9月30日 14:46
BOOK REVIEW - AMD出身者も絶賛!「インテル 世界で最も重要な会社の産業史」
当サイトでAMDの歴史を振り返る連載「巨人Intelに挑め!」を執筆中の吉川明日論氏がインテルの歴史本をレビュー! 長年AMDの一員としてインテルと競合した経験を持つ吉川氏はインテル目線で語られる半導体業界史を読み何を感じたのか?
○インテル担当記者の30年にわたる取材の集大成
文句なしに面白い!! あまり面白いので500ページ以上の本なのに一気に読んでしまった。もっとも、評者はインテルのライバルAMDに長年勤務した経験があり格別な興味を持って読んだので、この書評は一般の読者には全くピンと来ないかもしれない。
原文の題名は "The INTEL TRINITY How Robert Nocye, Godon Moore, and Andy Grove Built the World’s Most Important Company (ロバート・ノイス、ゴードン・ムーア、アンディー・グローブがどうやって世界で最も重要な会社を造ったか)"。Trinityというのは聖書の言葉で"三位一体"、いわゆる"父と子と精霊"の意味。役割で言えば父(ノイス)、子(グローブ)、精霊(ムーア)といったところか。