くらし情報『「資本主義経済が直面する大きな課題」フィリップ・コトラー教授の提言とは - WMSJ2015』

2015年10月15日 14:12

「資本主義経済が直面する大きな課題」フィリップ・コトラー教授の提言とは - WMSJ2015

しかし、その後のアメリカでは時には一般従業員の300倍もの報酬を受け取っている。これは平均的な経営者の場合であって、場合によっては数千倍という差が生まれているケースもある」と分析。これに加えて経営陣や部長クラスの高い報酬を含めるとキャッシュロードの重い財務体質になってしまっているという。

「これは利益分配のシステムが間違っているのだが、経営者は『システムが間違っているのではく、"トリクルダウン効果"だ』という。つまり経済の成長のためには利益はいずれ下へ下へ(=経営層から一般従業員へ)と落ちていくのだと。しかし、そんな状態を私は見たことがない。結果として、所得に不満を抱く人々が不満を抱いたまま生活していくことになってしまうのだ」(コトラー教授)
こうした、多くの労働者にとって不利な利益分配システムによって、中流階級は減少し所得水準が変わらず格差が拡大すると、いずれは失業者が増加し、ホームレスも生まれるかもしれない。この点についてコトラー教授は「資本主義はシステムとしてリスクを負うことになる。
資本主義は利益がひとつのところに固まらず、多くの人に拡がるから良いとされてきた。(所得格差が拡大する状況から)

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