2021年10月30日 10:00
原田眞人監督、岡田准一は「我が同胞」 山田涼介にも導かれた“直感”とは
――『燃えよ剣』を実際に映画化するにあたり、『関ヶ原』で岡田さんに出会われたことは、大きかったですか?
大きいですね。岡田さんは身体的にも動けるし、心の部分でも、歴史が好きでいろいろ読んでいる。なかなかいないですよ。『関ヶ原』の石田三成は彼しか考えられなかったし、それ以上に、彼は土方を生きるために生まれてきたんじゃないかと思うくらいぴったり合っていました。『関ヶ原』では原作以上にアクション部分で石田三成を活躍させていますが、岡田さんを見ていると、もっとアクションをやりたいんだろうなと分かるんです。だから「そこはもう少し抑えて、土方のときにもっと存分にやらせてあげるから」と言っていました(笑)。
――そのときからお話しされていたのですか?
はい。「土方をやるときには、殺陣も100%自分でデザインしてね」という話から入っていますし、今回実際に、斎藤一(松下洸平)の左利きの人間の殺し方の殺陣なんかも考えてもらいました。
岡田さんとは100%信頼し合っているし、こちらが球を投げたら、いい球で返ってくる。今回は僕と岡田さんとの信頼関係、さらに僕と涼介、僕と亮平との関係も総合的にうまく作用していました。