2015年10月26日 15:08
ボルボが実践する、部門をまたいだビジネスデータ分析 - TERADATA PARTNERS 2015
もともとエンジニアリングベースの会社だったので、製造部門のデータは理解することができていたが、一方、消費者側の部門では、キャンペーンや新製品などについてはその“印象”を見ようとしており、必ずしもデータを見ているというわけではなかった」(ウォルソン氏)
こういった課題を解決するため今年からボルボは、ハイブリットな組織である「センターオブエクセレンス」を中核としてビジネスデータの分析を進めている。
組織として重要となるのは、第一に製品の品質だ。ウォルソン氏は、ボルボについて「シックスシグマの企業である」と述べたうえで、シックスシグマはセンターオブエクセレンスと隣同士にある考え方であるとした。そのほかに重要なこととして、ウォルソン氏は異なる部門への接続性を挙げ、週1のチームミーティングで、ほかの部門を担当するアナリストと優先順位などについて話し合っていると紹介した。また、センターオブエクセレンスの任務として、データサイエンティストやエンジニアといった人材を育成することもあるとしたうえで、ウォルソン氏はこれらの取り組みについて、「これからは、“革命”ではなく“発展”を大切にし、戦略を優先してチームをマネジメントしていくことが原則となる」