2015年11月2日 20:28
LINEのアクティブユーザー数は近く頭打ちに? 伸びが極度に鈍化した理由
LINEが10月29日に公表した2015年第3四半期(7-9月期)の業績は、同社の事業が好調なことを改めて示すものとなった。全体の売上は322億円で前年同期比35%増、基幹のLINE事業単体の売上も38%増の299億円に達した。しかし、気がかりな数値も見られる。それはLINE事業月間アクティブユーザー数(MAU)だ。伸びが急激に鈍化しているのである。
○LINEのMAUが伸び悩み
LINEのMAUは、業績と関連するひとつの指標だ。同社の売上のうち約9割は、LINE事業によるもので、LINEのMAU増加が、スタンプの販売、ゲームによる課金、ひいては広告事業などに結びついていく。いわば"基礎体力"ともいえるものだ。
今回公表された業績報告で、注目すべきはグローバルMAU。ここに大きな変化が生じている。2014年第3四半期には約1億7000万人、同年第4四半期には約1億8100万人、2015年第1四半期には約2億500万人と、半年で約3500万人のMAUを獲得し、好調を維持していたが、この期を境に伸び悩み始めている。2015年第3四半期には、約2億1200万人としており、この半年で増加したMAUは約700万人でしかない。