くらし情報『理研、重イオン加速器施設で鉄・クロム原子核の異常変形を確認』

2015年11月4日 10:41

理研、重イオン加速器施設で鉄・クロム原子核の異常変形を確認

理研、重イオン加速器施設で鉄・クロム原子核の異常変形を確認
理化学研究所(理研)は11月4日、中性子過剰クロム66Cr(元素番号24、中性子数42)、鉄同位体70,72Fe(元素番号26、中性子数44、46)のガンマ線分光に成功したと発表した。これによりガンマ線分光の結果から中性子数40で見つかっている変形が、さらに中性子数の大きい領域まで広がっていることが明らかになった。

同成果は、理研 仁科加速器研究センター 上坂スピン・アイソスピン研究室のクレメンティーヌ・サンタマリア 客員研究員、アレクサンドレ・オベルテッリ 客員研究員、上坂友洋 主任研究員、櫻井RIビーム物理研究室のピーター・ドルネンバル 研究員、櫻井博儀 主任研究員らを中心とするSEASTAR国際共同研究グループによるもので、米科学誌「Physical Review Letters」に掲載されるのに先立ち、11月3日付けのオンライン版に掲載された。

今回の研究では、重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」で、光速の70%となる核子あたり345MeVまで加速したウラン(238U:元素番号92、中性子数146)ビームを標的となるベリリウム(Be、元素番号 4)に照射し、核分裂反応でマンガン67Mn(元素番号25、中性子数42)

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