2015年11月4日 11:12
機能性表示食品の認知は8割に迫り、女性は「疲労回復」「免疫」効果に関心
この結果から「もともとトクホを摂っている人が、機能性表示食品についても試していることがうかがえる」と分析している。
制度の内容を改めて説明した上で、機能性表示食品とトクホの印象を聞くと、「安全性が高そう」「効果が高そう」「信頼できそう」といった項目における機能性表示食品の評価が低く出た。トクホに比べると、機能性表示食品は国の承認ではないという点での安全性評価や信頼感は低いことから、「制度の正しい理解や安心感の訴求が市場拡大に向けた課題だ」と指摘した。
続いて、健康に良いとされる食品に支出できる金額を調べたところ、現在「何らかの健康機能がある食品を摂取している層」は月平均4,671円、「健康に良いとされる食品を摂取していない層」でも月平均1,567円の支出をしてもよいと回答。全体の平均は3,210円となり、多くの商品が出回って安全性・効果・信頼感が高まれば、市場拡大が期待できるとしている。
健康機能のある食品で得られる効能効果で関心が高いものは、男性は「内臓脂肪」「体脂肪」「疲労」、女性は「疲労」「免疫」「骨」が上位となった。市場では内臓脂肪や体脂肪領域の機能性表示食品が活況を呈しており、男性でのニーズが高まっている。