2015年11月6日 15:37
放医研、認知症を早期に発見できるヘルメット型PETを開発
性能試験の結果、装置感度は脳中央部でも5%、脳表部では10%と従来装置の約3倍となり、場所によらず均一な3mm以下の解像度が達成できたという。
これにより、認知症の発症前~早期では蓄積量がわずかであると考えられている脳内の原因タンパク質の量や分布を画像化できるほか、検査時間の短縮やPET薬剤の少量化による被ばくの低減が期待される。
今後は、検出器の改良によって1mmに迫る高い解像度を目指すことで、これまでのPET検査では見えなかった、脳深部にある記憶の座である海馬と呼ばれる領域での加齢によるアルツハイマー病の原因とされる異常なタンパク質の蓄積のプロセスや、大脳皮質の層構造や脳幹部などのさまざまな神経細胞の分布などを明らかにしたいとしている。
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