くらし情報『「人事を尽くして天命を待つ」-探査機「あかつき」、12月7日に金星到着』

2015年11月10日 14:29

「人事を尽くして天命を待つ」-探査機「あかつき」、12月7日に金星到着

は、その後数日かけて確認をしないとわからない。JAXAでは、12月9日の18時から、軌道投入の成否に関する記者会見を行うとしている。

現在「あかつき」は、すでに設計寿命の4.5年を超えており、どこかの機器が壊れてもおかしくはない状態にある。それに加え、当初の想定よりも太陽に近付く軌道に乗ったことから、太陽の近くを通過するたびに、設計時の想定を超える熱にさらされ続けており、探査機には大きな疲労が蓄積されている。しかし今のところは、5年前に壊れたスラスターを除けば健全な状態を保っているという。

また観測機器も同様で、5台搭載されているカメラのうち、3台に関しては今年10月に試験を行い、こちらも最低限の健全性を確認しているという。残り2台のカメラは、探査機の姿勢の関係で確認ができないため、金星周回軌道投入後の確認となる。

無事に軌道投入に成功すれば、まず観測機器の試験が行われることになる。
試験的な金星の画像も、このころに公開できる見込みだとしている。その後、探査機の軌道を徐々に、科学観測に適した軌道へと変える。本格的な科学観測の開始は2016年3月以降に予定されている。

軌道の関係で、当初期待されていた観測の一部ができなくなったり、また一部のデータの質が落ちるといった点はあるものの、謎の部分が多い金星の大気について、多くの発見が得られることが期待されている。

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