2015年11月10日 21:17
JVC、「WOOD」発表会 - 独自のウッド技術をついにハイレゾヘッドホンに投入
同社は2005年ごろにヘッドホン向け木製振動板の開発に着手していたが、軽量化の難しさから開発が難航し、一旦中止となっていた。しかし、「HA-FX1100」などでイヤホン用の木製振動板の開発に成功したことから、再びヘッドホン用振動板の開発を再開したという。
ヘッドホン用のウッドドーム振動板開発にあたっては、木材のカットに使用する刃物や、切削部の湿らせ方(木材は切削前に湿らせる必要がある)など、細かい工程も研究。フィルム振動板には、SIGNAにも採用したPEN素材を使用している。また、新開発のハイエナジー磁気回路を採用。1テスラを超える高い磁束密度を実現するほか、リニアリティの良いプレート形状を実現させることで、ドライバーの駆動力を向上させている。
また、ドライバーユニットに異種材料を組み合わせることで振動を抑制。ウッドパーツの選定にも試行錯誤を繰り返し、材質や形状を検討したうえで最適な組み合わせを採り入れた。
○家入レオさん登場
発表会の終盤には、「CLASS-S」のタイアップアーティストを務める家入レオさんが登場。実際にWOODシリーズを試聴した感想について、「目を閉じているだけなのにその曲の情景がぱっと思い浮かぶ。