くらし情報『25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (24) 日本にも外国から若者難民が押し寄せる時代』

25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (24) 日本にも外国から若者難民が押し寄せる時代

と言った。
一家の書類を精査する係官の持ったゴム印が宙で止まっている。それを不安げに見守る両親。印が押されると入国可。そうでないとトルコに戻される。「ゴム印が押されたとき、両親の安堵のため息が聞こえたと思った」とも。後に字が読めるようになって分かったが、印は「無国籍」とあった。

引用終わり

○スイスにおける「金塊」とは

布に巻かれてボタンに見せた金塊。


金は「無国籍通貨」といわれる。

おカネなのだが、紙幣と異なり発行国がない。だから、発行国がギリシャみたいに破綻しても、価値は保たれる。その価値は国境を越え、世界的に認知されている。

中東のエピソードだが、砂漠で水がなくなり、通りかかったキャラバンの商人に水を求めたところ、代金を金で払ってくれれば、売ると言ったという話だ。

私はスイス銀行で長く勤務したが、スイスという国は、まさに難民の国だ。宗教迫害などで隣国を追われた多くの人たちが、着のみ着のまま、金貨だけを持ってスイスに逃げてきたという。チューリッヒでスイス銀行の同僚の家庭に夕食に招待されると、食後、おじいちゃんやおばあちゃんが、「これが、ご先祖がスイスに来たとき持っていた金貨だよ」

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