2015年11月12日 16:32
ARM TechCon 2015 - 基調講演で「Cortex-A35」など3つの新技術を発表
11月10日より12日の3日間、「ARM TechCon 2015」が恒例のSanta Clara Convention Centerで開催されている。初日の基調講演で、3つの新発表があったので取り急ぎお伝えしたい。
○ARM Cortex-A35
まず最初の発表は64bitの新しいコアである「ARM Cortex-A35」である。Cortex-A35はCortex-A7を置き換える位置づけとされており、同等以下の消費電力でより高い性能を実現するとしている(Photo01)。また、きわめて広い動作周波数/消費電力のスケールを実現しており、100MHz駆動では消費電力は6mWでしかない(Photo02)。またコアのエリアサイズは非常に小さく、28nmで1コアの最小構成だと0.4平方mmでしかない(Photo03)。ちなみにロードマップ(Photo04)にあるように、Cortex-A35はCortex-A53と並ぶ形で提供されることになる。
○ARMv8-M
2つ目の発表はMCU向けの新しい命令セットである「ARMv8-M」である。
主要な違いはTrustZoneの搭載である(Photo05)。