くらし情報『巨人Intelに挑め! - 自作PCユーザーを歓喜させたK6シリーズ (9) Socket7マザーボードCPUの主流となったAMD K6(後編)』

巨人Intelに挑め! - 自作PCユーザーを歓喜させたK6シリーズ (9) Socket7マザーボードCPUの主流となったAMD K6(後編)

巨人Intelに挑め! - 自作PCユーザーを歓喜させたK6シリーズ (9) Socket7マザーボードCPUの主流となったAMD K6(後編)
○AMDを振り切るお決まりの戦略を採ったIntelだったが…

AMD K6の登場後、IntelはPenitiumでは当時PCソフトがコンシューマー向けの多種多様なアプリケーションに対応できるように、MMX(Multi Media eXtention)拡張命令を実装したほかは、クロック周波数を233MHzに上げたくらいで他にはアップグレードせずに、その軸足をPentium IIに早々に移していった。AMDを振り切ろうというIntelお決まりの戦略である。AMDを低価格帯に封じ込めるためのCeleronというブランドも用意した。

しかし、もはやPC市場はIntelがなんでもスタンダードを決められる状態よりもはるかに規模が大きくなっており、カスタマーを含め、マザーボードなどのPCプラットフォームのインフラストラクチャ(このような言葉ができてきたのもこのころである)の人々は、多様化する市場ニーズに応えるため、性能とコストを極める過程において、Intelに十分対抗できるソリューションを求めていた。

例えば、日本の周辺機器メーカーのメルコは、K6をCPUアクセラレーターとして製品化した。今までのSocket7マザーボードのPentiumを抜き取り、替わりにK6をソケットに差し込み多少設定を変えるだけで、233MHz以上の性能を持つアップグレードが可能となるというユニークな製品で、AMDとの協業を盛んに行った。

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