くらし情報『航空機とIT (69) 実機拝見(3)コンベアF-102デルタダガー』

2015年11月16日 10:21

航空機とIT (69) 実機拝見(3)コンベアF-102デルタダガー

しかも、核兵器を積んでいたら一発で大被害が出るから、確実に要撃できないといけない。

そこで、アメリカにしろ旧ソ連にしろ、対空監視レーダー網を全国的に展開することになった。アメリカの国土は広いが、旧ソ連の国土はもっと広いから、これが結構な経済的負担になったのは確かだ。

レーダーで探知した爆撃機に戦闘機を確実に差し向けて交戦するには、戦闘機に「上がれ」と指示を出すだけでは不足で、無線を使って行くべき場所を指示する必要がある。そして戦闘機自身も捜索や射撃管制のためのレーダーを持ち、全天候下で接敵・交戦できないといけない。

ということで、「対空監視レーダー」「無線機」「飛行機」「レーダー射撃管制システム」「ミサイル」で構成される1つのシステムとして造られた防空戦闘機がF-102だったというわけだ。

○データリンクの導入

後に1960年台半ばになって、もう1つの要素が加わった。それがSAGE(Semi Automatic Ground Environment)システムとのデータリンクである。
SAGEとは、レーダー網とコンピュータをつないだ全国規模のネットワークを構築して、「飛行物体の探知」

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