H-IIAロケット29号機現地取材 - 打ち上げ前のY-1ブリーフィングが開催、気になる天候は?
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は11月22日、Y-1ブリーフィングを開催し、機体の準備状況や、気象状況の見通しなどについて説明した。現在のところ全て順調に進められており、天候も打ち上げには支障が無い模様だ。
(関連記事:【レポート】H-IIAロケット29号機現地取材 - "高度化初号機"の打ち上げを現地からレポート! 今回の注目点は?)
まず機体の準備状況であるが、22日の時点で、残る大きな作業は機体移動のみ(当初、機体移動は23日の21時より開始する予定であったが、23日昼頃の天候判断により、これは1時間前倒しされ、20時の開始となった)。24日の打ち上げ当日は6時よりターミナルカウントダウン作業を開始し、推進剤の充填などが順次実施される。
そして気になるのは気象状況だろう。この時期の種子島では、打ち上げ延期の原因となる氷結層が雲の中に出来やすい。ほぼ同時期の打ち上げだった昨年の26号機(はやぶさ2搭載機)では、この氷結層と強風により、1回ずつ延期となっていた。
ただ、現在の種子島では気圧の谷の影響で曇りや雨の天候が続いているものの、24日の打ち上げについては、この氷結層の心配は無いという。