2015年11月25日 18:17
ARM TechCon 2015 - 性能/消費電力比を重視した64bitコア「Cortex-A35」を読み解く
またエリアサイズを25%縮小し、効率を25%改善したとする(Photo04)。
さて、ここからもう少し内部の話を。Photo05が発表されたパイプライン構成である。パイプライン段数としてはALUの場合に8段とされている。ちょっとこれだと判りにくいので、比較対象のためにPhoto06にCortex-A7のパイプラインを示すが、おおむね各ステージは同程度の段数と思われる。
ちなみにCortex-A7も一見するとDual Issuに見えるが、同時に実行できる命令は非常に限られており、実際にDual Issueで実行可能なのはALU/moveとbranch/call程度になっている。これは例えばGitHubに置かれたGCCのCortex-A7用のconfig-a7.mdを眺めると明白で、Dual issueで実行可能なのは
ALU instruction with an immediate operand
ALU instruction with register operands
の場合のみで、Callについてはolder instructionsや他の分岐命令との組み合わせはDual issueでは実行できないとしている。