2015年11月25日 18:17
ARM TechCon 2015 - 性能/消費電力比を重視した64bitコア「Cortex-A35」を読み解く
このあたりは性能とダイエリア&消費電力のバランスなので、あれこれ搭載すればいいというものでもないのだろう。
ちなみに説明の中にはInteger ALUに関するものは割愛されているが、これはおおむねCortex-A7と変わらないと思われる。もちろん64bit命令をサポートするから、Cortex-A7そのままでは済まないと思うが。恐らくExecuteが2 stageで、それにWritebackが入ってトータル3 stageと思われる。あとこのスライドには入っていないが、512 entryのMain TLBとは別に、10 entryのμTLBが別に用意されており、こちらを利用できる場合にはLatencyがかなり減るとされている。L2回り(Photo09)に関しては、基本効率を改善したということしか明らかにされていない。ただL2のサイズは128KB~1MBとされており、Cortex-A53が最大2MBを搭載できるあたりと比べると、より低い性能レンジに合わせた構成になっていることは間違い無い。Cortex-A7がやはり最大1MBというあたりからもこれは明白である。
Cortex-A7と比べると大きく性能が改善されたのが、FPU/NEONである(Photo10)。