2021年12月17日 04:00
松本白鸚、娘・松たか子と並び会見 弟・中村吉右衛門さん死去にあふれる思いも
と晴れやかな顔を見せた。
本公演で松が演じるのは、ドン・キホーテが想い姫と慕うアルドンザ。父・白鸚とは、2012年の公演以来の舞台共演を果たすこととなったが、「また、出演させていただくチャンスがくるとは思っていなかったので。できるのか、やっていいのかと自分なりに考えましたが、いただいたチャンスをなんとか使い切りたい。自分のベストを出し尽くして、この公演にのぞみたいという思いで出させていただくことになりました」とあいさつ。そしてひとりの俳優が半世紀以上にわたって同じ役に向き合ってきたという偉業に対しても「わたしのような、まだまだな人間から見ると、同じ役をやり続けるというのは恐怖でしかなくて。だからすごいなと思いますし、素直に尊敬します」と父への思いを語る。
さらに「50年以上演じてきたんで、作品のテーマと、俳優・白鸚の生き方が一緒になっちゃったんです。
あるべき姿のために、戦う心を失わないように今までやってまいりました」と切り出した白鸚は、「思い出はいっぱいございます。このミュージカルのテーマである『見果てぬ夢』という歌は、わたしをミュージカル俳優として見いだしてくださった菊田一夫先生、それからこのミュージカルを向こうのアンタ・ワシントン・スクエアで観た父。