2015年12月2日 17:38
ルネサス、第3世代車載コンピューティングプラットフォーム第1弾製品を発表
ルネサス エレクトロニクスは12月2日、同社の車載コンピューティングプラットフォーム「R-Car」の第3世代品として第1弾となるハイエンドSoC「R-Car H3」を発表した。
同製品は、自動運転の実現に向けた自動車の安全性の向上や、ドライバーなどへの柔軟な情報提示を目的として開発されたもの。プロセッサコアには64ビットARMコアとなる「Cortex-A57/A53 4コア(合計8コア)」を採用し、40000DMIPS以上の処理性能を実現したほか、グラフィックスとしてImagination Technologies(IMG)の「PowerVR GX6650」を採用。これにより、従来のR-Car H2比で約3倍のシェーダ―演算性能を実現したという。
また、独自の並列プログラマブルコア「IMP-X5」も搭載。従来のIMP-X4比で4倍の認識処理性能を実現したとするほか、内部バスアーキテクチャの最適化とDDRメモリのバンド幅を向上させ、LPDDR4に対応したことにより、H2比で4倍のメモリバンド幅を実現。加えて、独自の動画処理コアもH2比で2倍の性能を実現したとのことで、動画コンテンツの4K対応や複数ディスプレイの同時動画再生などを可能とする。