25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (30) フェイスブックCEO、女児出産祝いに保有自社株99%寄付
だから、なにが起こっても価値が残るモノを残したいという思いがあるのだろう。
私が働いていたスイスでは、娘のために、誕生日ごとに記念写真と金貨一枚をアルバムに貼る習慣があった。30歳で結婚するとすれば、30枚の成長の記録写真と金貨30枚で分厚いアルバムになる。それを、嫁ぐ前の晩に贈るのだ。「嫁ぎ先が傾いたり、嫁いびりにあったり、困ったときには、この金貨売って凌ぎなさい」という言葉を添えて。嫁ぎ先のことを、あれやこれや心配する親の気持ちは日本もスイスも同じことなのだ。
インドでは、嫁ぐ娘に、大ぶりのゴールドジュエリー(重い!)一式を父から娘に、文字通り持参「金」として持たせる習慣もある。そういう文化的習慣があるので、インドは世界最大の金需要国だ。
ザッカ―バーグ夫妻も、インドのお父さんも、気持ちは同じなのだと思った。ザッカ―バーグ氏のほうは、約5兆円相当をチャリティー基金として、娘が育つ社会を良くするために使いたいという発想だけどね。なにかと殺伐とした経済の世界のなかで、久しぶりに心温まる話題だった。○読者アンケートにご協力ください
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○著者プロフィール
●豊島逸夫豊島逸夫事務所(2011年10月3日設立)